第1回農産物規格検討会を開催
本会事業 2019年10月18日
農水省は10月15日、第1回農産物規格検討会を開催しました。これは、「農産物規格・検査に関する検討会」で取りまとめられた中間論点整理で、胴割粒、着色粒などの規格・基準について、専門家で構成される検討会において技術的な検討を行い、結論を得る必要がある。」されたことから開催された。
日米連からは五ツ星お米マイスターの金子真人氏(埼玉県米穀小売商業組合)が委員として参加した。
冒頭、天羽統括官は「8月には穀粒判別機に関する検討チームを開催し、取りまとめを踏まえ、来年度から穀粒判別機の活用を可能とする告示等の改正を予定している。」と述べた。
検討会では、生産者側から「高温や気候変動がある中で、着色粒については従来と同じようにはできない。今年は特にカメムシが多く防除できない。色彩選別機で抜くにしても時間がかかる。農家も高齢化している。大規模化も進んでいるが着色粒を取るのにコストがかかっている。どうにかしてほしい。」との意見。
これに対して流通側は、「着色粒の基準は今のままでいい。規格・基準の緩和は妥当でない」との意見であった。金子委員はその中で「胴割粒は色選で取れない。考慮してほしい。」と述べた。そのほか「フレコンの規格の統一、異種穀粒の3区分の必要性について」意見が出された。
穀粒判別機については、2年度から活用できるようになる見込み。しかしながら、すべてのことができるわけではないことから、従来通りの検査になることも予想される。
次回は、11月中下旬に開催される予定。